リオンとクリンは、湖畔に住むホピ族の村を訪れた。
村は平和に暮らしていたが、最近この地方で地震が頻繁に起きている。
村の長老は語った。 「これは沼のヌシの 巨大ナマズの怒りだ。 巨大ナマズは神の使いと聞く。 泉を汚して神が怒っていらっしゃるのだ」
そこへ、小さなインディアンの子どもキースが駆けてきて、リオンとクリンに話しかけた。
「コレがその沼だよ! いつも地面がドンドン鳴るんだ!」
リオンとクリンが沼に近づくと、濁った水が泡立ち、大地が大きく震えていた。
リオンは沼の主ナマズと心を通わせようとしたが、 ナマズの荒々しい気配に弾き返される。
「怒りが強すぎて、僕の声じゃ届かない…」
「ん?もう一つ何か大きな生命エネルギーを感じる」 リオンが何かを感じた。
キース「もしかして…」
クリン「何?」
キース「古くからの言い伝えでこの沼を作った伝説の亀が住んでいるらしい。みんなは1000年亀と呼んでるけど」 「ほんとかどうか知らないよ」
リオンは静かに沼の水に手を触れた。
リオンには動物の力を借りる能力がある。
リオン「カワイルカの精霊、僕に力を貸してくれ」
「カワイルカの波動(ドルフィンリング)!」
水面に青白い光の輪が広がり、その波動は水を通じて沼地の奥深くまで響いた。
「来てください、1000年亀…!」
その呼び声に応えるように、水面に大きな波紋が広がり、古の守護者 ― 1000年亀 が姿を現した。
甲羅には悠久の歴史が刻まれ、眼差しは深い知恵を宿している。
「わたしを呼んだのは、お前か、人の子よ」
リオンは強い意志で答える。 「ナマズの怒りを鎮めるには、あなたの力が必要です!」
1000年亀はしばらくリオンを見つめ何かを悟ったかのようにゆっくりと沼の底へ泳いで行った。
1000年亀は荒ぶるナマズのところへ行き、ナマズに語りかけた。
「ナマズよ。お前の怒りは理解できる。だが人の子らは悔い改め、水を清めようとしている。
憎しみを手放し、再び泉を守る者となるのだ」
その言葉により、ナマズの荒れ狂う心は静けさを取り戻す。」
ナマズ「1000年亀よ。あなたに逆らう事はしない。人間を今一度信じよう」
1000年亀「人間は過ちを犯すもの。ただ人間はその過ちを直すこともできる。」
水面が穏やかに静まりかえる。 リオン「クリン!」 クリン「うん!」 クリンは胸に手を当てて光を水面に放つ。
「浄化の力!水源よ よみがえれぇ!」

泉は光に包まれ、濁った水は透きとおり、あたり一面に生命エネルギーを与えた初めた。
リオン「ありがとう、ナマズよ。ありがとう1000年亀」
リオンは村人たちを導き、キースも一緒に沼の清掃に励んだ。
こうして泉は再び聖なる力を宿し、村は静けさと平和を取り戻した。
ホピ族は後に「善人にも、悪人にも雨は降り、陽は昇る。」という言葉を残す。私たちは、皆、自然の大きな力の中で生かされている、謙虚な存在だという事を忘れてはいけない。という意味である。これはリオンとの体験が深く関わっているかもしれない。